イマージョンに入れたけど、登園を渋るように…どうすればいい?
投稿日:2025年7月12日

Hi, everyone! ナマケモノ先生です。
今日はいつもと少し趣旨を変え、英語教育というより幼児教育全般に関係したことについてお話ししたいと思います。
当園ではイマージョンプログラムといって、保育に英語をたくさん取り込むコースがあります。
20年以上も前から取り入れており、今までたくさんの子どもたちがこの幼稚園で英語を学んできました。
そんななか、「英語がいやだ」と登園を渋るお子さんの声をちらほら耳にすることがあります。
原因はお子さんによって様々で、下のお子さんが産まれたなど、家庭環境に変化があったことがきっかけで情緒不安定になってしまったり、行事前のプレッシャーを感じていたり、同じクラスのお友だちとちょっとしたケンカをしてしまったり…。
こういう場合、「幼稚園にはお友だちがたくさんいて楽しいでしょ?」「◯◯先生のこと大好きでしょ?」などと、園は楽しいところと思ってもらいたくて前向きな言葉がけをすることが多いかと思います。でも、これは「僕の気持ち全然わかってくれてない!」とますます登園拒否に拍車をかけてしまうことも…
まず、登園渋りは誰にでも起こりうることで、特に心配することではありません。ですので、もし登園を嫌がったとしても焦ったり怒ったりせず、まずは「行きたくなくなっちゃったんだね」と率直にお子さんの気持ちを受け止めてあげてください。そのうえで理由を聞き、お話を聞いてあげていただきたいです。聞き手に徹して寄り添う姿勢を見せることで、「パパ/ママは自分の味方だ」と感じ、不安を軽減できると思います。まだ上手に言葉にできないお子さんもいるかと思いますが、その場合は質問をして答えを導き出し、辛抱強く話に付き合ってあげてください。
お話を聞いてもらって落ち着く子もいれば、それでも行きたくないという子もいます。泣きわめいて抵抗することもあるかもしれませんが、体調が悪いわけではない場合、園に事情を説明したうえで、できるだけ園には連れてきてください。泣けば園に行かなくていい、という誤った学習をさせないためにとても重要です。お子さんが登園渋りをしている状況を知っている職員が、責任を持ってお子さんの園生活をサポートします。
そして、園で送り出すときには笑顔で明るく!「いってらっしゃい!」「パパもお仕事頑張ってくるよ!」「◯時には絶対お迎え来るからね!」などと声掛けをし、受け渡し後は速やかに帰るようにしましょう。決して「いつまでも泣いていないで!」「いい加減にして!」などと突き放したり、心配そうに門の陰から見続けないことが大切です。
保護者の方の不安や苛立ちを、子どもたちは敏感に感じ取ります。保護者の方の姿が見えると、お子さんは上手に気持ちの切り替えができず、寂しい気持ちが勝ってしまうもの。保護者の方がパッといなくなることで、子どもたちは案外けろっと泣き止みます。
…とまあここまでが一般的な登園拒否への対応です。ここからは「英語がいや」で登園渋りがあった場合の対処法についてお伝えします。イマージョンコースの皆さんには定期的にニュースレターが配信されていることと思います。
ニュースレターには最近はこんな本を読んでいます、とか、こんな歌を歌っています、といったレッスンのことが書いてあるかと思います。
「〇〇っていう曲を習ったの?パパ知らないから調べてみよう」
「◯◯ってお話読んだんだって?どんなお話だった?」
このような感じで子どもたちとの会話のなかで是非レッスンの情報を共有してもらいたいです。例えば、レッスンでやっている手遊びをおうちでもやってみると「お父さんお母さんもこの手遊び知ってるんだ!」と、子どもたちは素直にうれしい気持ちになります。
英語に苦手意識を持つお子さんは、多くの場合おうちではあまり英語に触れていません。
英語=ようちえんでやること、がんばってやること、という潜在意識があり、特に園でとってもいい子にしているお子さんほどその疲れがたまり、突然登園を渋るようになったりするケースが多いです。
「英語」という存在を家と幼稚園どちらにも存在するもの、むしろおうちと園をつなぐような存在にできれば、大成功かと思います。園でやったことを家でもう一回やってみることが、子どもたちにとっては自分の体験を「復習」するようなもので自信を持つことにも繋がります。
登園拒否と聞くと、保護者の方はとても心配になってしまうかと思いますが、だれにでも起きる普通のことですし、一時的なことがほとんどです。「いつかは終わるもの」と思って深刻に捉えず、気になることがあれば園の先生に気軽に相談してください。園の様子とご家庭での様子を共有し連携することで、お子さんが園生活に不安を感じることがないよう私たちも精いっぱい頑張っていきたいと思います。
それでは今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました 🙂
See you next time!